No.12
2024/04/23
愛知の主力産業について調べてみました!
こんにちは!
名古屋をはじめ、愛知、岐阜、三重を中心に経営コンサル、組織コンサルそして補助金申請サポートを行う株式会社マツリブの三浦です!
今回は「モノづくり県」と呼ばれる愛知県の産業についてです。
愛知県はTOYOTAを始めとする自動車産業・航空産業が有名ですが繊維業や陶磁器で有名な地域もあります。各エリアの産業をご紹介いたします。
目次
「モノづくり県」と言われる愛知について
愛知県は日本列島の真ん中あたりに位置し、安土桃山時代や江戸時代では流通の通り道となっていました。特に自動車を中心とした工業、商業、農業、水産業が幅広く盛んであることが特徴です。
ちなみに・・・製造品出荷額は43年連続で日本一を誇り、輸送用機械、鉄鋼業、生産用機械などの出荷額が全国で1位となっています。
さて、愛知県全体で製造品出荷額が日本一ですが・・各市町村はどのような特徴があるのでしょうか。
個人的に調べてました!
自動車産業をはじめとする製造業が集積する豊田市
2023年現在、国内にある11カ所のトヨタ自動車の工場はすべて愛知県内にあり、うち6カ所が豊田市内に、3カ所が隣接するみよし市にあります。
2020年愛知県の工業統計調査結果を見ると、製造品出荷額等は、15兆1,717億円で県内トップを誇っています。豊田市内の製造業で働く人の約85%が自動車関連産業に従事しており、このようなことから、豊田市は国内屈指の「クルマのまち」と呼ばれています。
(参考:豊田市HP:https://www.city.toyota.aichi.jp/shisei/profile/1029019/1004591.html)
(愛知県HP:工業統計調査結果2020年 https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/412132.pdf)
世界三大刃物産地のひとつと言われる関市
関市の刃物の歴史は古く、そのルーツは鎌倉時代までさかのぼります。
関市には刀物作りに必要な良質な土と松炭、長良川と津保川の水があったので、多くの刀匠が集まれるようになったことが始まりと言われています。「折れず曲がらずよく切れる」と国内外から高く評価された関市は、世界三大刃物産地として、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドとならび、「刃物の3S」と呼ばれています。「関孫六」などで有名な貝印株式会社は関市で誕生しています。
陶磁器が中心の街!瀬戸市の産業
陶器一般を指す言葉として使われている「せともの」ですが、その由来として、やきものづくりを古くからけん引してきた瀬戸焼からきていると言われています。
瀬戸焼の始まりは古く、言い伝えによると平安時代中期、広久手小窯跡群での施釉陶器(せゆうとうき)が始まりとされています。
(参考:瀬戸陶磁器卸商業協同組合:https://seto-tosyo.jp/history/)
しかし、近年国内における「やきもの」市場の動向を見ると、減少傾向にあり、その背景には、若手の人手不足など様々な課題が挙げられています。
サボテンの一大産地!春日井市の産業
春日井市特産品であるサボテン栽培は、昔から盛んであった果樹栽培の副業として始まったと言われています。2006年まで実施されていた「農林水産省作物統計調査」では、「サボテン及び多肉植物」の出荷量で全国1位となっていました。
(春日井サボテン:https://kasugaisaboten.jp/about/)
また、1950年の「王子製紙春日井工場」の誘致をきっかけに、パルプ・紙における産業構造の数値が愛知県内でも群を抜いています。
世界三大毛織物産地!一宮市の繊維産業
一宮市を中心に、愛知県尾張西部エリアから岐阜県西濃エリアを尾州地域と言い、木曽川の豊かな水と温暖な気候を活かし、毛織物(ウール)産地として栄えました。今ではイギリスのハダースフィールド、イタリアのピエラ、と並び、世界三大毛織物産地の一つと言われています。
昔の毛織産業が盛んだった風景として「のこぎり屋根」と呼ばれる街並みが現在も残っています。
愛知県の今後の経済動向はどうなる?
愛知県の2020年の製造品出荷額等は、43兆9,880億円で、44年連続して全国第1位となっています。また、製造品出荷額等の推移を見ると、リーマンショックの影響で落ち込み、持ち直したあとも、停滞が続いています。(図3)
帝国データバンク名古屋支店が行った意識調査を見ても、東海4県企業の2024年の景気見通しは「踊り場」局面は前年を上回る数字となっています。
円安や物価高騰が続く中、愛知県の企業の今後に注目していきたいですね。
3大工業地帯の比較
下記表は日本三大工業地帯の製造品出荷額等の比較です。
【京浜工業地帯】…東京都から神奈川県横浜市を中心とした工業地帯
【中京工業地帯】…愛知県から三重県を中心とした工業地帯
【阪神工業地帯】…大阪から兵庫を中心とした工業地帯
2017年の比較を見ると、中京工業地帯がトップに躍り出ています。
これからも工業は中京に集約する流れに大きな変更はなく、ものづくりは愛知の主力産業であり続けるでしょう。我々も経営コンサルティング・補助金コンサルティングを通じて愛知のものづくり産業を支援いたします。