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名古屋、愛知、岐阜で補助金申請サポートや経営コンサルティングはマツリブ|マーケティングとは?第2弾

No.33

2025/05/28

マーケティングとは?第2弾

こんにちは!

名古屋をはじめ、愛知、岐阜、三重を中心に経営コンサル、組織コンサルそして補助金申請サポートを行う株式会社マツリブの三浦です。 今回は経営学を語る上で欠かせないマーケティングについてお話しします!

はじめに

経営学の中で、重要なジャンルの一つといえば「マーケティング」です。マーケティングは補助金申請や銀行の融資申請でも重要となってきます。

今回は、以前ブログに上げたマーケティングブログの続きとなります! 前回のブログのリンクはこちら↓

マーケティングとは

マーケティングの定義

アメリカの経営学者で「マーケティングの神様」と称されるフィリップ・コトラーは、「個人や集団が製品および価値の交換を通じて、そのニーズや欲求を満たす社会的・管理的プロセスを行うことがマーケティングである」と唱えました。

マーケティングは時代を追うごとに進化を遂げていっており、コトラーは大量消費の時代に突入した社会の中で、マーケティングこそが会社の中核的な機能であるということを見抜き、普及させていきました。

ポジショニング戦略

自社が市場のどの位置で戦うかを決めることをポジショニング戦略と言います。 自社のポジションを知る方法とそのポジションの区分けをご紹介します。

マーケットシェアとマインドシェア

自社のポジショニングを知るための2つの評価軸をご紹介します。

マーケットシェア
マーケットシェアとは、市場の占有率のことです。自社の製品が市場に出回っている同じジャンルの製品のうち何パーセントを占めるのかを指します。

マインドシェア
マインドシェアとは、顧客の心の中の特定ブランドの占有率のことです。「○○といえば何を思い浮かべる?」と聞かれたときに思い浮かぶ製品はマインドシェアが高いと言えます。

上記のどちらかの軸で、今自社がどの位置にいるのかポジションを明確にします。

そのポジションを4つに分けて説明します。

  1. マーケット・リーダー
    その製品で業界トップの売り上げを持つ企業
    例:トヨタ自動車
  2. マーケット・チャレンジャー
    リーダーの座を狙う2番手の企業
    例:日産自動車、本田技研
  3. マーケット・フォロワー
    リーダー、チャレンジャーを追随する3番手以下の企業
    例:マツダ
  4. マーケット・ニッチャー
    上位企業と競わずにニッチな分野で健闘する企業
    例:BMW

この4つのポジションのうち、自社がどの地位にいるかによって戦略が変わってきます。

この戦略について次で詳しく解説します。

競争地位別戦略

競争地位別戦略とは、フィリップ・コトラーが提唱した競争戦略論で、マーケットシェアの観点から企業を4つに分類し、競争地位に応じた戦略目標を提示したものです。

このように市場における競争上の地位により、取るべき戦略の定石が異なってきます。

自社がどの立ち位置にいるかを明確にし、それに応じた戦略を練ることが出来ます。

この中で、中小企業は「フォロワー」や「ニッチャー」に当てはまることが多いと言われています。

競争地位別戦略の事例

カフェ業界の事例

スターバックスは日本で1,991店舗を展開しており、カフェ業界で圧倒的な市場シェアを誇るリーダー企業です。

スターバックスでは、日本上陸以来「サードプレイス」という概念を提唱してきました。サードプレイスとは、自宅でも職場でもない、第3のリラックスできる場所のことです。居心地の良い空間を提供することで他社との差別化を図っています。

また、スターバックスには通常ある従業員用の接客マニュアルが存在しません。スターバックスならではのホスピタリティを従業員が自ら考えて実践しています。あえてマニュアル化しないことにより、接客の付加価値を高め顧客の満足度を向上させているのです。

製品ライフサイクル

新製品を市場に投入する際、製品ライフサイクルを理解しておくことにより、より良い戦略を立てることが出来ます。ここでは、製品ライフサイクルについて詳しく解説していきます。

製品ライフサイクルとは

1950年、エコノミストのジョエル・ディーンは、「すべての製品や市場には誕生から衰退に至るサイクルがある」との考えを発表しました。この考えを製品ライフサイクルと言います。

製品ライフサイクルとは、製品が市場に投入されてから、寿命を終えて衰退するまでの4つのサイクルを体系づけたものです。

この製品ライフサイクルを用いることで、自社の製品やサービスがどのプロセスにいるかを把握し、それに適した戦略を立てることが出来ます。

4つのプロセスを詳しく解説していきます。

①導入期

製品を市場に導入する時期。需要も小さく、売上も少ない時期です。まずは製品を認知してもらうため、広告宣伝やプロモーション活動を優先して行います。

②成長期

売上・利益が急速に拡大する時期。市場規模が拡大し、後発企業の参入も増加してくることから、市場シェアを獲得することが課題となります。

③成熟期

製品が消費者に受け入れられ、販売量がピークに達します。市場の成長が鈍化する時期です。競合との争いが激化し、売上や利益が伸びにくくなります。他社との差別化を図るなど、シェアを維持するための戦略が重要となります。

④衰退期

売上も利益も減少する時期。最新の代替品に置き換えられ、市場が縮小されます。多くの企業が撤退時期を判断します。

ここで注意しなければならないのが、製品ライフサイクルに当てはまらないものも多くあるということです。例えば、家電などの生活必需品はこの製品ライフサイクルに含まれません。

そして、近年の製品ライフサイクルは短縮化傾向にあるとも言われています。この要因としては、技術進歩の速度が向上したことにより、新製品がどんどん市場に投入されるようになったことや、インターネットやSNSの急速な普及により、大量の情報を多くの消費者が取得することによってニーズが多様化したことなどが挙げられます。

レッドオーシャン、ブルーオーシャン

独自の市場で勝ち抜くための戦略を見出す方法として、レッドオーシャンとブルーオーシャンがあります。この2つの市場を解説していきます。

レッドオーシャンとブルーオーシャンとは?

【レッドオーシャン】

製品やサービスがすでに乱立している市場をレッドオーシャンと言います。

戦いの血で赤く染まった海の様子を例えています。

レッドオーシャンで展開されている製品やサービスは飽和状態であるため、価格競争が激化しており、利益が出にくい環境であると言えます。

【ブルーオーシャン】

レッドオーシャンとは反対に、競合が少ない未開拓の市場をブルーオーシャンと言います。

晴れた日のおだやかな海の様子を例えています。

ブルーオーシャンの市場では、これまでにはない新たな付加価値を提供することにより、高い利益を生み出しています。

ブルーオーシャンの成功例

ブルーオーシャンの成功例として、理髪店の「QBハウス」が挙げられます。

従来の美容室や理容室では、カットはもちろんシャンプーやカラーもできますが、QBハウスは当初10分1000円でカットのみを行う理容室をつくりました。洗面台などを作る必要がなく、その分低コストが可能です。

また、QBハウスは1時間で最大6000円の売り上げを実現できることができます。一般的な理髪店の1時間での売上の相場は3000~4000円なので、QBハウスは高い利益率を上げることに成功したと言えます。

まとめ

いかがでしたか?マツリブでは経営コンサル、組織コンサル、補助金申請サポートをさせていただいております!お気軽にご相談ください。

記事執筆

名古屋のホームページ制作・看板デザインは株式会社ゾッド

株式会社マツリブ

愛知県を中心に、岐阜県、三重県などのエリアで補助金コンサルを主として、経営コンサル、組織コンサルなどを行うコンサルティング会社です。事業計画書の策定・実行支援、高い採択率を誇る補助金申請サポートをはじめ中小企業の経営改善・経営サポートを行っています。